アメリカンスクールVol9レポート!

3月11日に第8回目となるアメリカンスクールが行われました。

第8回目ともなると、すっかり友達になっている日本人とアメリカ人の子ども達。

新しい友達を連れてきてくれたり、どんどん友達の輪が広がっていくアメリカンスクールの様子をレポートします!!

時間になると、日本人・アメリカ人の子ども達がぞくぞくと笑顔でやってきます。何回か参加している子達には緊張の様子は全くなく、『Good mornnig!!』『今日、何するんだろうね?』と本当のスクールのように会話が始まります。今までなら、自然と日本人・アメリカ人と別れていた朝もみんな溶け込んで円を作るようになりました。しかし、もちろん初めて参加する子もいます。緊張した様子で笑顔はなく、ドキドキが伝わってきます。

みんな初めは同じ。今、笑顔で来ている子達も初めは静かでドキドキしてたんだよね。


ホームルーム:みんな一緒に…

いつもは分かれて行っているホームルームですが、今回は一緒に行ってみました。

英語と日本語で、今日1日をどのように過ごしたらよいか話し合いました。

今まで、学んだ事を意見する子ども達...

『恥ずかしがらない』『話しかける』『友達作る』『英語でも日本語でもいい』

そう!!私たちが伝えたい事・伝えてきた事を子ども達がしっかりと理解し、初めて来た子達に堂々と

伝える姿に大きな成長を感じました!!

また、それを真剣に聞く子ども達。

きっと不安な気持ちは私たちスタッフがどれだけ大丈夫と伝えても、心配ないよ!と伝えても、実際に同じ不安を体験し乗り越えてきた子達から聞いた方が何十倍も心強いのでしょうね。


アイスブレイク:なににしよう?

今回のアイスブレイクは、みんなで何をするか考えてもらおうと何も用意しませんでした。

いつもなら、『じゃあ、○○して遊ぼう!!』と始まりますが、今回は『何して遊ぶ?』と問いかけると

始めは戸惑っていましたが、1人が意見すると今までやってきたアイスブレイクの数々が出てきました。

なかなか集団で遊ぶ機会が少ない中で、アメリカンスクールでの集団遊びは貴重な時間。

年齢が上がるほど、集団で笑う時間って少ないですよね?でも、やってみると意外と子供に戻って楽しめるんです!!

今回、子ども達が選んだのは『震源地ゲーム』『ちょっきんゲーム』

何度やっても、ハラハラドキドキ!!自然と緊張もとけ、笑顔が増え、子ども達が一気に変化する大切な時間です。


                                               英語と日本語でじゃんけん

笑顔も増えたところで、チームに別れてチーム対抗ゲーム!!『ドン・じゃんけん』を行いました。

2チームに分かれ、両サイドからスタートし線の上を歩きます。はち合わせた所でじゃんけん!

負けた人は戻り、次の人がスタート。勝った人は前に進みます。

1回戦は、日本語でじゃんけん。ここはアメリカ人が苦戦…聞きなれない『ジャンケンポン』になかなか

タイミングが合わず何度も何度もやり直し(笑)

しかし、日本人の子ども達はちゃんと説明したり、ゆっくりやってあげたりきちんとアメリカ人の子を思いやってあげる姿がみられました。

2回戦は、英語でじゃんけん。ここはアメリカ人がしっかりリード。お互いが出来ない所をカバーしあえた時間でした。



チームビルディング:テーマ当てゲーム

各チームで秘密のテーマを決めてもらい、そのテーマのヒントを英語と日本語で発表し他のチームに当ててもらいます。今回は、少しレベルを上げ日本人は英語・アメリカ人は日本語で必ず1人1つのヒントを発表してもらいました。

『言葉なんて関係ない』『英語が喋れなくてもいい!!』と伝えてはいますが、せっかくの機会。

全く話しませんでした。ではなく、知っている単語を並べるだけでもいい。伝わらなくても英語を話してみようとチャレンジする事は忘れて欲しくないんです!!そこを諦めたら、どんなに単語や文法を知っていても英語が喋れるようにはなりません。

さぁ!!ゲームのスタート!!難題に少し緊張した表情になってきた子ども達…どうやって乗り切るかな?!

各グループで話し合いがスタート。どのチームも話し合いをリードをするのはアメリカ人です。

まずは秘密のテーマを考えます。ここはどのチームもスムーズにクリア!!!

問題はヒントを英語と日本語で作らなくてはいけません。アメリカ人はこういう時、ものすごく意見を言います。それが伝わっていなくても、きちんと自分の意見を口にします。しかし、日本人は受け身になりがち。

アメリカ人の意見を『うんうん』とひたすら聞く。でも、今回は自分が英語で話さなくてはいけません。

聞いているだけでは、理解もできないし、発表も出来ません。


初めは、もじもじしていた子ども達ですが少しフォローをしてあげると自分から単語を聞いたり、何度も何度も聞き返し理解しようとしたり、友達同士で確認しあったり、英語を自分で納得いくまで聞き取り、意味を知る姿勢が素晴らしかった!!!アメリカ人もゆっくり伝えたり、違う言い回しをしたり、伝えたい気持ちを感じました。

英語を理解すると、アメリカ人の為に次はその英語を日本語へ…

でも、アメリカ人は日本語が全く読めません。日本語で書いても意味がないのです…(笑)

どうしようか考えた日本人は、スタッフにアドバイスもらい全てローマ字にしてあげていました。


発表では、約束通り1人1人が日本語・英語で発表することが出来ました。

アメリカ人は日本語。日本人は英語。それはもう緊張したに違いないでしょう!!表情がカチカチでした!!

でも、言葉をつっかえて止まってしまっても『大丈夫!』と隣で教えてくれる友達がいました。

それは、アメリカ人だけでも日本人だけでもない、みんな1人1人がお互いを思いやる瞬間でした。

私たちスタッフが教えた事ではなく、たった1日・会って数時間で子どもたち自身が自然と身につけた

思いやりの気持ちでした。なんだか心が温かくなった瞬間でした。


みんなでランチタイム

緊張した後は楽しい事!!『お腹すいた~!!』とみんなが楽しみなランチタイム!!!

ここでは、ただ食べるだけでなく食の文化の違いに驚く子も少なくないんです!

日本人はやっぱり手作り弁当が多く、おにぎり・卵焼き・ブロッコリー・デザートなどの定番弁当!

しかし、アメリカ人はコーラ・クラッカー・チップス・チーズなど日本のお弁当とは全く違います!!

でも、それが彼らのランチなんです!日本人からしてみたら、不思議な光景…

お弁当を食べ終えると1人の日本人の男の子が『お菓子持ってきていいの?ママはダメって…』と…

そうだよね!!食べたいよね?(笑)

『あれがお弁当なんだよ』と伝えると…混乱していました。確かに、すぐに納得は難しいよね!!

日本人からしてみたら、お菓子だもんね!!


お散歩:三笠公園!!

さぁ、ご飯を食べたらお散歩へみんなが一番楽しみにしていた時間!!大喜びで出発~!!!


公園についてから、まずは綱引き・しっぽ取りゲームを行いました。

綱引きは、以外にもみんな真剣!!チーム戦はもちろん、男女対抗戦も!!

男女対抗戦が一番盛り上がりました。男の子も女の子も真剣です!!特に男の子は負けてたまるかとムキに

なって挑んでいました。しかし、2回戦とも勝利したのは女の子チーム!!!!(笑)

男の子…本当に悔しかったようで言葉が出ていませんでした。



この勝負で男の子・女の子の絆が深まりました!!

しっぽ取りでも、みんな勝負心が強くみんなムキになって走る!逃げる!

本当に楽しそうだったけど、本気になりすぎていて怪我しないかハラハラしてしまいました…。


そして、次は日本ゲームとアメリカのゲームを教え合いっこ。なにを教えるかみんなで相談。

日本人は、昔の遊びがいいね!と『かごめかごめ』を選びました。

アメリカ人からは、いろおにの様な鬼ごっこを教えてもらいました。


もちろん説明は英語!!『え~できないよ~!!』と初めは弱音を吐いていましたが、『まるは英語でCircleだから…』と伝えたいことをまずは単語にし、日本語と英語を混ぜて一生懸命伝えることができました。そのあとは、自由遊び…大繩跳びをしたり、鬼ごっこをしたりといくつかのグループに分かれ楽しみました。


そんな光景を普通に楽しんでしまっていましたが、ふと思い返すとこれって物凄い光景!!

日本人とアメリカ人が本当に普通の友達と遊ぶかのように遊んでいる。

言葉の壁も、国籍の壁も、年齢の壁も、まったく関係なく、本当に普通に…

普通の光景になってしまっていて、忘れてしまっていました。



数カ月前、初めてアメリカンスクールを行った時、スタッフが盛り上げても表情が硬く日本人もアメリカ人も言葉数が少なく、どうしたら普通の学校のように日本人とアメリカ人が一緒に学べ、一緒に笑える場所が出来るのだろう…と考えていました。どんなにゲームをしても始めはその時にしか笑っていなかったのが、いつのまにか日本人とアメリカ人が自然と笑顔になっている。私たちスタッフが見たかった光景が目の前に広がっていた1日でした。

そして、この日は3月11日。5年前に東日本大震災があった日でした。

少しだけ子ども達にお話しをする時間をもらい5年前にどんな事が日本で起きたのかお話しました。

アメリカンスクールには、アメリカ人はもちろん日本人の子どもでも6歳からの子ども達が参加しているので私たち大人のように、あの日に何が起こったのか知らなかったり、はっきり覚えていないのです。


でも、知っていてほしいし、忘れて欲しくない。


子ども達は、今まで以上に真剣なまなざしで話を聞いてくれました。何を感じて、何を思ったのかは1人1人違うと思います。


ただ、震災があってもなくても、アメリカンスクールに参加できる事は当たり前ではないし、ここにいるアメリカ人とも日本人とも、もしかしたら出会うこともなかったかもしれない。1日1日にありがとうしようね。


今回は本当に普通に笑い合っている姿を見てきたからこそ、当たり前を当たり前と思って欲しくなかった。

普通を普通と思って欲しくなかった。

国籍も言葉も超えた友情…他にはなかなかない体験。

ここに来ている子ども達は、すごい体験を普通に体験しています。(笑)

リピーターの方も多くいますが、初めての方も関係なく楽しめるスクールです!!

お気軽にご相談・お問合せください!!お待ちしています!!



Article by Kumiko Yawata

東京から1時間で行けるアメリカ

American World Project

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